無意識に利用しているサードパーティクッキー(Third-Party Cookie)の危険性

クッキー(Cookie)とは?

 SNSやメールアカウントに毎回IDとパスワードを入力してログインしている人は少ないでしょう。大方の人は「ログイン状態を保存」しています。

 また、「買おうと思って検索した商品の広告が他のサイトで頻繁に出てくるようになった」なんていう経験は誰にでもあるでしょう。

 これらはWEBサイトが私たちのコンピュータにデータを保存しているため実現しています。この機能のことをクッキー(Cookie)というのです。

 この技術が様々な場面で使われていて、役に立っているということが実感できると思います。

 

Cookieの種類

 CookieはID情報からネットショッピングのカートの中身まで様々なデータを保存します。

 そして、Cookieはこれらのデータの発行元によって2つの種類に分けられます。

ファーストパーティクッキー(First-Party Cookie)

 これはアクセスしているWEBサイトのドメインから発行されるCookieのことです。

サードパーティクッキー(Third-Party Cookie)

 これはアクセスしているWEBサイト以外のドメインから発行されるCookieのことです。追跡クッキーとも呼ばれています。

 

分かりにくいので具体例を見てみましょう。f:id:VIVALDI:20160908032627p:plain

私が今アクセスしているページはYAHOO!JAPAN「http://www.yahoo.co.jp」です。

矢印で示された部分はバナー広告です。例えばその矢印で示された部分は「http://www.koukoku .co.jp」という広告会社がユーザーに合わせてバナー広告を出しているとします。

 私が車を検索したサイトもhttp://www.koukoku .co.jp」から広告を出していて、その時のCookieが利用された可能性もあるわけです。

 

少し気味が悪いかもしれません。

 

 このページでYAHOO!JAPAN「http://www.yahoo.co.jp」から発行されているCookieがファーストパーティCookie、http://www.koukoku .co.jpから発行されているCookieがサードパーティクッキーということになります。

 

もちろんユーザーが興味を持っている可能性が高い広告を出してくれるので、ただ悪質なものだとは言い切れません。

 

サードパーティCookieの危険性

  サードパーティクッキーは、上の例のように複数のサイトにまたがって利用されていることが特徴です。

 また、その発行がユーザーの意識されないところで、よく知らない広告会社などによって行われています。

   本来は2つのサイトを訪れたユーザーを同一であると特定する事はできません。しかし、サードパーティCookieを利用すると可能であり、個を特定する情報が増えると、それは立派な個人情報となり、危険性も増します。

 これらを嫌うユーザーはブラウザの設定から「第三者Cookieを無効」にすることをお勧めします。