あなたのためのWEBブラウザ『VIVALDI』の魅力
私たちはWEBブラウザを開発する『Vivaldi Technologies』さんでインターンをするためにシリコンバレーに来ている日本の大学生です。
この日本ではまだあまり周知されていない便利なWEBブラウザについて紹介するためにこの記事を書きました。
パワーユーザーのために作られたブラウザ『VIVALDI』
『VIVALDI』は毎日たくさんの調べ物をし、動画やゲームを楽しみながらSNSも常に確認したいというあなたのためのブラウザです。
たくさんの便利な機能
タブスタッキング機能
幾つものWEBページを開いて調べ物をしていると、タブバーが混雑してしまうのはよくあることです。VIVALDIならそれを解消することができます。
類似したタブをまとめて、スッキリとしたタブバーを演出します。
まとめたタブは画面を分割して整然と表示され、ブログを書きながらネタを探したり、SNSをチェックしたりするのに最適です。
赤丸で示されたところをクリックすれば、分割数や表示方法を選択できます。
WEBパネル
動画を見ながらやゲームをしながらでもSNSをチェックしたいというあなたには、WEBパネル機能がおススメです。パネルの幅は自由に変えられるため、動画やゲームの画面を圧迫せずに両方楽しめます。
マウスジェスチャー
VIVALDIにはマウスジェスチャー機能があり、少しのマウス操作だけで、タブの切り替え、ページの移動など様々なアクションを行うことが可能です。
具体的にジェスチャーとその効果を紹介します。
ジェスチャー | アクション |
---|---|
マウスを右に移動する | 次のページに移動 |
マウスを左に移動する | 前のページに移動 |
マウスを上から下に | 新しいタブの作成 |
下に移動した後、右に移動 | タブを閉じる |
上に移動した後右に移動 |
閉じたばかりのタブを再表示 |
自分でマウスジェスチャーを編集することもできます。
VIVALDIにはデフォルトのマウスジェスチャーの他にも、約100個のジェスチャーが用意されています。自分が良く使うコマンドを追加し、自分の好きなマウスジェスチャーを指定しましょう。
キーボードショートカット
キーボードショートカットは、あなたのブラウジングをより快適にするために、キーボード操作のみで様々なアクションの実行を可能にしました。
アクション | キー |
---|---|
新しいウィンドウ | Ctrl+N |
クイックコマンド※ | F2 |
タスクマネージャー | Shift+Esc |
設定 | Alt+P |
拡張機能 |
Ctrl+Shift+E |
履歴 | Ctrl+H |
ブックマーク | Ctrl+B |
新しいタブ | Ctrl+T |
タブを閉じる | Ctrl+W, Ctrl+F4 |
閉じたタブを再表示 | Ctrl+Z, Ctrl+Shift+T |
ブックマークバーの表示 | Ctrl+Shift+B |
自分で好きなキーにカスタマイズすることもできます。
※クイックコマンド
クイックコマンドはVIVALDI独自の機能です。F2を押すと、現在開いているタブ、履歴、ブックマーク、設定項目を素早く確認することができ、とても便利です。タブの切り替えや、誤ってタブ消してしまった際など様々な用途でこのクイックコマンドは重宝されるでしょう。
メモ機能
Webサイトを閲覧中にサッとメモを取りたいなと思ったことはありませんか?VIVALDIはWebパネルにメモ機能を搭載していて、いつでもサイトのURLと共にメモをとることができます。
スクリーンショットやファイルの添付もメモに付属できるのでとても便利です。
ページアクション
VIVALDIにはページ全体にエフェクトをかけたり、色を反転させたりするページアクション機能があります。
赤丸で示されたところをクリックすると、ページアクションの選択ができます。
それではページアクションのそれぞれの機能を見ていきましょう。
ページアクション | 効果の説明 |
---|---|
Content blocker | 広告を排除して表示 |
CSS Debugger | WEBページのレイアウトを整えて表示 |
Filter Black and White | 白黒で表示 |
Filter grayscale | 輝度を調節して表示 |
Filter Intensify |
色の変化を強調して表示 |
Filter Invert | 色を反転して表示 |
Filter Obscure | ぼかして表示 |
Flter Sepia | セピア |
Font monospace | 主要な文字を統一フォントで表示 |
Highlight focus | テキストボックスを強調して表示 |
Highlight hover | マウスを持ってきたところを強調して表示 |
Skewed images | 画像を斜めに表示 |
Transform 3D | 3次元的に表示 |
Transitions forced | 選択の移動を強調 |
Transitions removed | 選択の移動を控えめに |
このように様々なニーズに合わせた表示方法が用意されています。
公式PV
使用者からの声
最近 Chrome じゃなくて Vivaldi 使ってみてるけど、タブの位置選べるし、見た目かっこいいし、Chrome 拡張そのまま使えるしでかなり良い https://t.co/2ZJewYqBDR
— Takuya Fujimura (@tlync) 2016年8月31日
VivaldiのWebパネル便利 pic.twitter.com/knravlVMBv
— しなちくシステム (@ThinaticSystem) 2016年8月29日
VivaldiのWebパネルはサイトをモバイル表示で常駐させられて超便利! #backspacefm https://t.co/9n3cqjaCCx
— 今村健太 Kenta Imamura (@imamurider01) 2016年8月26日
この前正式リリースされたブラウザvivaldiはサイドでページが開けるのでブラウジングをしながらグラブれてしまう! 最強ブラウザ! pic.twitter.com/jni7mIUln2
— 秋雨@4th神戸両日LV (@Slime_hatena) 2016年4月8日
ダウンロードはこちらから
無意識に利用しているサードパーティクッキー(Third-Party Cookie)の危険性
クッキー(Cookie)とは?
SNSやメールアカウントに毎回IDとパスワードを入力してログインしている人は少ないでしょう。大方の人は「ログイン状態を保存」しています。
また、「買おうと思って検索した商品の広告が他のサイトで頻繁に出てくるようになった」なんていう経験は誰にでもあるでしょう。
これらはWEBサイトが私たちのコンピュータにデータを保存しているため実現しています。この機能のことをクッキー(Cookie)というのです。
この技術が様々な場面で使われていて、役に立っているということが実感できると思います。
Cookieの種類
CookieはID情報からネットショッピングのカートの中身まで様々なデータを保存します。
そして、Cookieはこれらのデータの発行元によって2つの種類に分けられます。
ファーストパーティクッキー(First-Party Cookie)
これはアクセスしているWEBサイトのドメインから発行されるCookieのことです。
サードパーティクッキー(Third-Party Cookie)
これはアクセスしているWEBサイト以外のドメインから発行されるCookieのことです。追跡クッキーとも呼ばれています。
分かりにくいので具体例を見てみましょう。
私が今アクセスしているページはYAHOO!JAPAN「http://www.yahoo.co.jp」です。
矢印で示された部分はバナー広告です。例えばその矢印で示された部分は「http://www.koukoku .co.jp」という広告会社がユーザーに合わせてバナー広告を出しているとします。
私が車を検索したサイトも「http://www.koukoku .co.jp」から広告を出していて、その時のCookieが利用された可能性もあるわけです。
少し気味が悪いかもしれません。
このページでYAHOO!JAPAN「http://www.yahoo.co.jp」から発行されているCookieがファーストパーティCookie、「http://www.koukoku .co.jp」から発行されているCookieがサードパーティクッキーということになります。
もちろんユーザーが興味を持っている可能性が高い広告を出してくれるので、ただ悪質なものだとは言い切れません。
サードパーティCookieの危険性
サードパーティクッキーは、上の例のように複数のサイトにまたがって利用されていることが特徴です。
また、その発行がユーザーの意識されないところで、よく知らない広告会社などによって行われています。
本来は2つのサイトを訪れたユーザーを同一であると特定する事はできません。しかし、サードパーティCookieを利用すると可能であり、個を特定する情報が増えると、それは立派な個人情報となり、危険性も増します。
これらを嫌うユーザーはブラウザの設定から「第三者Cookieを無効」にすることをお勧めします。
このブログについて
このブログは日本からシリコンバレーに海外研修に来ている大学生2人で書いています。
大学生及び若手起業家の海外研修プログラムを提供しているUS-Japan Forum(www.usjapanforum.org)さんのプログラムに参加して、VIVALDI technorogiesで研修させていただけることになりました。
大学生が海外の企業で研修させていただける機会は多いものではありません。自分の語学力や技術力への不安も大きな障壁となります。もし興味があるなら、このプログラムに参加してみるといいかもしれません。
私は大阪大学の学部二年生で、将来アメリカで起業したいと思っています。しかし、そのビジョンを明確にすることは一人では難しいです。そこで今回このプログラムに参加し、実際にシリコンバレーで活躍しておられる日本人の方のところで研修させていただくことにしました。
企業での研修というもの自体初めてで不安もありましたが、実際に来てみると、人種や年齢にとらわれない柔軟で国際的な視野とイノベーションの精神を持った方々から良い刺激を受けることができました。
また、将来のビジョンを話していく中で自分でもそれをより明確なものにすることができ、さらには実際にシリコンバレーで活躍されている方々からアドバイスや体験談を聞くという貴重な経験をすることができました。
シリコンバレーという独特な地域を実際に見て、新しいものをつくり出すのに最適な環境で将来自分もやっていきたいと強く思いました。
VIVALDIのオフィス
VIVALDIのオフィスは、CaltrainのPalo Aloto駅から約徒歩5分、Downtownの一角にあります。
オフィスの外観はこんな感じです。
私たちもここがVIVALDIのオフィスと思っていたのですが、そうではなく、ここはいくつかの企業が使用するレンタルオフィスでした。広々とした作業スペースに、会議室や、休憩スペースもあります。
オフィス内は白で統一されていて、清潔感にあふれています。壁にはクリエイティブな言葉も書かれていて、シリコンバレーの企業だなと感じさせられました。
CREATIVITY IS THINKING NEW THINGS.
INNOVATION IS DOING NEW THINGS.
-THEODORE LEVITT
壁のいたるところに、名言が書かれていました。
このような言葉がいつも目の見えるところにあれば、仕事もはかどります。
社員さんたちの服装はとてもカジュアルで、中にはジーンズや、Tシャツで出勤する社員さんたちもおられました。シリコンバレーでは自分のスタイルで、自由なスタイルで働くことが出来るため素晴らしいアイデアや、洗練された技術が生まれるのではないでしょうか。